いずれにせよ、原木は桐に比べて安く運賃も塩の片荷とあって格安。製造工程も機械化され大量生産出来るようになり「安い大衆向きの下駄」として全国に普及しました。
※その後材は色々と変わり、現在は米産のコットンウッドが使われています。
松永下駄の発展の要因として、
●海岸に位置するため原木の輸送に便利。
●塩浜の海水導入の為の水路が材木運搬に利用できる。
●塩浜で働く人の雨天・夜間の副業として人的資源が豊富だった。
●下駄が日用品で消費が激しかった。
以上のことが考えられます。
しかし、ピーク時は年間5千万を製造し全国シェア1位を誇っていた松永の下駄も生活様式の変化によりその需要が低下、近年ではさらに安い中国産におされ悲しいかな、町の下駄屋さんも少なくなってしまいました。
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